Lamp讃
私は、現在の日本のポピュラー音楽界においてLampの右に出るアーティストはいないと思っている。そのLampが最近新しいアルバムを作っているらしい。嬉しい知らせだ。
そこでLampのこれまでのアルバムを改めて振り返ると、一枚一枚に個性があることに気づく。
タイトル | 寸評 |
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そよ風アパートメント201 | 満天下にLampサウンドを示した名作 |
恋人へ | 永井祐介作品の存在感が強い、エバーグリーンな名作 |
木洩陽通りにて | 前期の名作、キリンジにおける3 |
残光 | 前作に引き続き脂の乗った前期Lampを味わえる名作 |
ランプ幻想 | ダウナー系の作品へと路線変更しみごと成功させた名作 |
八月の詩情 | ダウナー路線を拡大させた考古学的に重要な名作 |
東京ユウトピア通信 | ランプ幻想で示されたダウナー路線の集大成であり、不朽の名作 |
ゆめ | 前期の軽やかさと中期のダウナー感がアウフヘーベンした異次元の名作 |
彼女の時計 | シティ・ポップの主導者としての自信に満ち溢れた名作 |
ちなみに、曲単体では時期によってハマるものは入れ替わるが、一貫して好きなのは永井祐介作詞作曲の「渚アラモード」in ゆめ ですね。ベースの旋律も演奏も素晴らしい。高中正義の渚モデラートと関係があるのかは不明。