微妙なる一族

  • 注文した映画版『華麗なる一族』観なおしたけど,なんか微妙だな。佐分利信,セリフ聞き取りにくい。仲代,何を言ってても同じように聞こえる。原作のほうが面白い。香川京子をもっと出してくれ。

  • ここのところ夜に映画を見る習慣がついてしまい,1958年版『点と線』,『金環蝕』,『犬神家の一族』など観ている。『点と線』は,原作通りテンポの良い展開で,佳作って感じですね。『金環蝕』は二度目なのだが,宇野重吉がしつこすぎる。『犬神家』は『点と線』から二十年後の高峰三枝子を見ることができる。

  • 山崎作品では『華麗なる一族』でも『白い巨塔』でも,主人公は悪人なのだがそれ以上の悪人が出てきて,最後にその人物の今後の暗躍を示唆して終わるという終わり方になっている。前者では永田大蔵大臣,後者では鵜飼医学部長。興味深いことに,映画版では両方の役を小沢栄太郎がやっている。

  • 全体的に微妙な『華麗なる一族』のなかでも小沢栄太郎の落ち着きぶりは突出していた。ちなみに『犬神家』では珍しく(?)いい人役の弁護士をやっていた。あとはやはり『雨月物語』の小心者の農民の役とかが印象深い。

  • しかし『雨月』から『華麗なる』まで20年くらいなわけだけど,京マチ子はだいたい同じようなイメージの役をやってるってのがすごい。

  • 『華麗なる』に出てた人でいうと,月丘夢路京マチ子は私が大学に入ってから訃報を聞いたことになる。香川京子仲代達矢は健在。香川京子,数年前に一度だけ生で見たことあるが,気品マックスおばあさんって感じだった。

  • 最後に,僕の大好きな中村伸郎は『華麗なる』では日銀総裁役だったのだが,一切セリフがなかった。